希望の国のエクソダス 村上龍著 文春文庫
1998年から2000年にかけて『文藝春秋』で連載された作品です。村上龍作品を久しぶりに読みたくなり、よみかえしてみました。
見出しは、中学生が世間に向かって言った台詞です。
2002年秋、80万人の中学生が学校を捨てた。経済の大停滞が続くなか彼らはネットビジネスを開始、情報戦略を駆使して日本の政界、経済界に衝撃を与える一大勢力に成長していく。その後、全世界の注目する中で、彼らのエクソダス(脱出)がはじまったーー。壮大な規模で現代日本の絶望と希望を描く傑作長編。
うらすじ
20年前のお話なんですねー。政治とか経済に弱い私ですが、日本が停滞しているせいなのか古くささはあまりかんじなかったです。コンピューターとかはべつなんでしょうけど。
大人のヤキモチや恐怖が、ひしひしと伝わってくる、それでいて希望も湧いてくるおはなしでした。
専門家に取材された時の資料も(『希望の国のエクソダス』取材ノート)として刊行されてるようです。
希望の国のエクソダスの後年の話として『オールド・テロリスト』という作品も書かれてます。
今度は『『愛と幻想のファシズム』読み返したくなりました。