恐妻家って言えないかわりに、愛妻家って言葉が言葉ができたのかもしれないですよ

モダンタイムス   作者 伊坂幸太郎

見出しの台詞は序盤に出てきます。最後には、主人公に好感を感じ、さらに同志と感じたのかもしれません。

 

 

 

この本は、2007年4月から2008年5月まで、漫画雑誌『モーニング』に連載された作品です。

 

初めて伊坂幸太郎作品を読ませて頂きました。軽快な文章に感じました。

 

恐妻家のシステムエンジニア渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。

上巻 うらすじ

 

5年前の惨事ー播磨崎中学校銃乱射事件。奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか?追手はすぐそこまで・・・・・・大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むにはー問いかけと愉しさの詰まった傑作エンターテイメント!

下巻 うらすじ

 

タモリ倶楽部で裏表紙のあらすじは、”うらすじ”と決まった時から、気に入って使わせていただいてます。

恐妻家のシステムエンジニアが主人公という設定で、”うふっ”となってしまい惹かれてしまいました。

読み始めると止まらない!先が気になって読みたくなるというよりは、この楽しい時間を止めたくない、って感じだとおもいます。

ストーリーもちろんなんですが、伏線がメインになるくらい楽しいです。

 

あとがきに書かれているのですが、文庫版は「終盤で明らかになる、ある事件の真相」を全面的に変更されたようです。

あとがきに丁寧に書いてくださってるので、あとがきも楽しくよんでください。伊坂幸太郎人間性が、少し見えるきがします。

 

解説の酒井貞道さんもミステリの書評を多く書かれている方だと思います。

 

今まで伊坂作品を映画しか見てこなかったことが悔やまれますね。

ちょうどブレット・トレインを見たかったので、原作マリアビートルを先に読むことにします。

 

 

 

小説を読んで、キャスティング考えたり自分映画を頭の中で作るのが、好きなんです。

映画化されたときに、ショックもありますが、自分とは違う視点の監督さんが好きになったり、楽しみが倍増すると思うんです。先に映画を見てしまうと半減です。

 

そんな感じで暫く、伊坂幸太郎ブームになりそうです。